水槽台とは 構造 種類 選び方 使い方

熱帯魚や水草、エビやサンゴなどの生き物を飼育できるアクアリウムには、たくさんの水を使用します。

そこで重要になるのが『水槽台』です。水は1L=1kgの重量があるため、重さに耐えられるだけの設置台が必要となります。また、外部フィルターやオーバーフロー式水槽など、ろ過方式によっては水槽との高低差がないと運用ができないため、水槽の様式にあった専用の水槽台を用意しましょう。

水槽台の基本構造から必要性、選び方、使い方、設置事例、購入についてなどを解説いたします。


水槽台とは?

オーダーメイド水槽台 水槽台


『水槽台』とは、水槽を載せる専用の台・キャビネットのことです。

水を入れた水槽は非常に重くなるため、安全性を保てる頑丈な設置台を使用します。

水槽用に作られているわけではない、靴箱やスチールラック、テーブルなどに水槽を設置する方もいますが、これらの設置台は一見問題ないように見えても耐荷重が足りておらず、何かの拍子に破損してしまう可能性があり危険です。

その点、専用の水槽台ならば、横幅60cm程度のサイズのものでも約100kg以上に耐えられるなど、水槽を長期間設置することを前提に製作されています。安全性を考慮すると、アクアリウムでは水槽に適合するサイズの水槽台を使用するのがおすすめです。

また水槽台は、水槽周りの機材を収納できたり、素材によって木目調や大理石調などのデザインが用意されていたりなどの利点も豊富です。

安全性と同時に水槽のインテリア性も高められるため、アクアリウムだけでなくテラリウムやパルダリウム、展示用ケースなどでも、水槽台は活用されています。

水槽台を構成する7つの基本パーツ

水槽台の基本構造

水槽台は大きく分けて7つのパーツで作られています。

パーツ説明
1.天板 水槽を乗せる設置面
2.柱 天板や水槽を支える部材
3.扉 機材の収納・管理、見た目を向上させる
4.背面 換気対策として開放されているタイプが多い
5.側面板・底板 水槽台の外観を整え、重量を支える
6.マグネット・蝶番など 扉を支える部品
7.排気口 機材の排熱や湿気を逃がす役割を持つ。クーラーを収納する場合におすすめの仕様

天板と柱がメインとなり水槽を支えます。どちらかが歪んでしまって水平ではなくなった台は、水槽に負担をかけるため使用できません。

そのため、水槽台は長期利用でも歪みにくい材質・構造で製作されています。

水槽を置く天板の下は、棚や扉付きのキャビネットになっているものが多く、ここには機材や餌、掃除道具などを収納することができます。安全性への配慮から、扉に鍵が付いた水槽台も存在するなど種類は豊富です。

また、背面が解放されていたり、排気口を設置したりすることで、フィルターや水槽用クーラーなどの機材から発生する熱がキャビネット内にこもるのを防ぐ工夫がされています。

フィルターと水槽をつなぐホースを通す穴が開いているなど、水槽を運用する上で不便の無いようにあらかじめ設計されているのも水槽台の特徴です。


水槽台の基本的な種類・5タイプ

水槽台にはいくつかの種類があります。

木目やパネル(化粧板)仕上げなど見た目が洗練されておりインテリアに向いている扉付き水槽台、骨組みだけのスタイリッシュでシンプルな水槽架台など、扉の有無・素材ごと分けると計5種類のタイプがあり、それぞれに特徴や利点が備わっています。

こちらの項目では、『扉付きのキャビネットタイプ』と『シンプルな架台タイプ』、そして材質ごとに分類した5タイプの水槽台について解説します。

扉付き水槽台

オーダーメイド水槽台 扉付き 水槽台


扉付きの水槽台は、木目やパネル(化粧板)仕上げなど見た目が洗練されており、インテリアに向いているタイプです。

機材をしまい込めるため、水槽周りをすっきりと見せることができます。

タイプ1:木製水槽台

木材で製作された水槽台です。

扉が付いたオーソドックスなタイプで、水槽台というとこのタイプをイメージする方も多くいらっしゃいます。

材質を活かした木目仕上げだけでなく、デザイン性のあるパネル(化粧板)仕上げがあります

自宅のリビングや施設のエントランスなど、さまざまな設置空間に馴染みやすいタイプです。

木製水槽台の構造についてはこちらのページをご確認ください。


タイプ2:パネル付き鉄製水槽台

鉄素材で製作された水槽架台にパネルを貼りつけて、インテリア性を高めた水槽台です。

パネルにより耐湿性・防錆性が補強されています

鉄製のため大型を製造しやすく、150cm以上の水槽用はほとんどが鉄製水槽台です。

デザイン性は木製水槽台と変わらないため、木製と同様にさまざまな場所に設置することができます。


水槽架台

オーダーメイド水槽台 架台 鉄製アングル架台


架台は、扉や化粧板などの要素を省いたシンプルな水槽台です。

水槽台のなかでは比較的軽量なため、飼育水槽への使用や複数設置などに向いています。リーズナブルな価格感から、初心者への入門水槽台としてもおすすめです。

タイプ3:鉄製水槽架台

鉄素材で作られた水槽用架台です。

価格がリーズナブルなため購入しやすいタイプと言えるでしょう。

扱いやすくアクアリウム初心者におすすめされることも多いですが、排熱性が高いため大型水槽の管理にも向いています。


タイプ4:アルミ製水槽架台

SUS社のアルミ素材で製作された水槽用架台です。

アルミ製は鉄に比べて腐食耐性が高いという特徴がありますので、海水魚水槽に向いています。

鉄よりも軽量ですが十分な耐荷重があるため、床の耐荷重が不安な場合に採用されることもあります。


タイプ5:木製水槽架台

木材で製作された水槽用架台です。

鉄製架台よりも暖かみのある素材感が魅力です。水濡れや湿気に弱いものの、手軽に導入できるため、水はねの少ないテラリウムや爬虫類ケージの設置台としても活用されています。


こだわりの水槽台オプション!追加すると機能性アップ

オーダーメイド水槽台 特殊 加工


水槽台には機能性を追求した仕様になっているもの、オプション加工が施されているものもあります。

扉や天板、側面などに用いられる加工と、その加工の特徴についてご説明いたします。



水槽台 落とし込み 加工

落とし込み

水槽の天板を側面より下げることで天板の周囲に枠を作り、安定性を高める木製水槽台特有の加工です。

天板を数cm下げることから「落とし込み」と呼ばれています。

水槽と水槽台が一体化するため、振動や揺れに強くなるという大きなメリットがあります

地震対策や振動対策、人の出入りが多い場所での安全対策などで良く採用される仕様です。



ルーバー

両面仕様の扉付きやパネル付き水槽台には、水槽用クーラーなどの排熱を逃がす『排気口』があります。

ルーバーは機材が見えるのを防ぎ、排気口を目立たせないための加工です。

一般のルーバー窓のように細長い板を並べたもので、水槽のデザイン性を崩さずに通気性を確保できます



穴開け

オーバーフロー水槽の運用には欠かせない加工です。天板にオーバーフロー配管用の穴を開けます

水槽のフロー管の位置にあわせた、任意の位置で加工を行います。

オーバーフローを運用する上で大切なピストル(水の流れを作る塩ビ管)などの選定にも影響があるため、まずは穴開け位置を確定することが大切です。



この他にも様々な加工があります


上記でご紹介した落とし込み加工、ルーバー取り付け、穴あけ加工以外にも、様々なオプションをご用意しております。

内部に収納する機材用のコードを通す穴を開ける加工、角に緩衝クッションを貼った角あて加工、扉の鍵つけ加工など設置場所に合わせたカスタマイズが可能です。

水槽台のオプションについては、こちらのページもご覧ください。


水槽台が必要な理由とメリット

オーダーメイド水槽台 特殊 加工


水槽台は『水槽を安全に運用するために必要な設備』です。 ただ水槽を置くだけの設置台、と思われがちですが下記のようなメリットがあります。

  • 水槽の歪みを防ぎ、長期間の水槽設置ができる
  • 耐震と水槽運用性の向上
  • 見た目・インテリア性の向上
  • 外部フィルター、オーバーフロー水槽を運用できる

その理由を解説いたします。

長期間の水槽設置ができる

水槽台が必要な理由として1番に挙げられるのが『水槽の保護』です。

大量の水が入れられる水槽は、その重量や水圧を面で支えています。水槽台は、水槽の面を適切に受け止められる、水平で頑丈な天板と柱で構成されています。

歪みの無い接地面によって水槽の荷重は安定し、破損することなく長期間設置できるのです。

水槽に脚がついておらず、、フラットな底面になっているのは重量を効率よく分散させるためです。もし、60cm水槽に脚がついていたら、そこに荷重が集中して割れてしまうでしょう。昆虫用プラケースのように脚がついている飼育容器もありますが、水を入れての使用は推奨されていませんし、自己責任になります。

それと同様に、歪んでいる・点で支える構造の、重量を分散できない家具に水槽を設置すると水槽に負荷がかかり破損・水漏れする原因になります。

メタルラックなどの接地面が水平でない・不安定な要素がある家具への設置は避けるべきです。

このように、水槽台は水漏れのリスクを無くし、水槽を長持ちさせてくれる大切な設備と言えるでしょう。



耐震と水槽運用性の向上

水槽運用でよく問題になるのが、地震災害です。

水槽台は丈夫な構造で作られていますので、地震が来ても損壊することはほとんどありません。載せている水槽の被害も最小限に抑えられるため、地震対策として専用の水槽台は必要と言えるでしょう。

特に『落とし込み加工』などを施した水槽台なら、揺れによる破損、落下、倒壊などのリスクを減らすことができます。

また、水槽台には水槽設備・機材をまとめることができますので、外部フィルターと水槽用クーラーなど複数の機材を使用していた場合、水槽台のなかに収めれば管理しやすくなります。

すっきりするだけでなく、電源の管理も行いやすく長期間のメンテナンスの手間を減らせるのも大きなメリットです。



見た目・インテリア性の向上

こだわりの水槽や、ネイチャーアクアリウムなどの本格的な水槽のクオリティアップにも、水槽台は大切な要素です。 水槽専用に作られている水槽台は、水槽を美しく際立たせるようにデザインされています。そのため、アクアリウムの完成度がより高まり、理想的な水景として楽しめます。

機材や配線がまとめられたり、隠れていたりするだけでも、視覚的な雰囲気は大きく変わるものです。

オーダーメイド発注した場合での加工になりますが、水槽台に貼り付けできる化粧板は、グロスタイプ・マットタイプから大理石調、カラーパネルまで存在するため、設置場所にあわせてカスタマイズできます。



外部フィルター、オーバーフロー水槽を運用できる

外部フィルターとオーバーフロー式ろ過は、水槽とろ過槽部分の高低差が無いと運用できません

どちらも揚程ポンプを利用して水流を起こし循環させる仕組みです。そのためには、適切な高低差を保てる設置台は必須です。

オーバーフロー式ろ過は特に重要で、フロー管の位置に合った『穴開け』を行いながら十分に支えられる構造の設置台は、専用の水槽台以外にあり得ません。

オーバーフロー式ろ過はろ過能力が高く、水槽内の水位を一定に保てるのも特徴です。

アロワナなどの大型古代魚や、海水水槽、サンゴ水槽を運用する場合は、必ず水槽台を使用します。


水槽台の選び方

水槽台は様々なメーカーから販売されています。

デザインやカラー、機能もそれぞれに特徴があるため、選ぶ際には悩みがちです。

水槽台はどのように選べば良いのか、基本的な考え方を解説いたします。

サイズは水槽に合わせる

天板と同じ横幅・奥行きの水槽と水槽台を組み合わせます。

サイズの合っていない水槽台は水槽の破損の要因になるため、使用を控えましょう。

水槽台を選ぶうえで悩みがちなポイントが、『水槽台の高さ』です。

ロウタイプやハイタイプなどが流通していますが、水槽運用に使用する機材のサイズや配管を考えて、水槽台の高さを選定しましょう。

特に、オーバーフローの場合は高さが足りないと配管がうまくできず、ろ過槽やプロテインスキマーが配置できないといったトラブルに発展することもあります。

水槽用クーラーは排熱しますので、こもらないように余裕のある配置ができるように調整します。

手軽に設置するなら架台がおすすめ

水槽台のなかで最も手軽に使えるのが架台タイプです。

扉付き水槽台と、水槽を支える機能には差がありませんし、本体が扉付きよりも軽量で扱いやすいです。

  • 比較的、軽量
  • 排気を気にしなくて良い
  • 開放されているので湿気に強い
  • 配線を自由に通せる

水槽用クーラーを配置する場合、排気(排熱)が問題になることがあります。熱がこもると希望の水温に維持できなかったり、機材の故障につながりやすいです。

そしてもう一つ『湿気』が溜まるのも水槽環境には悪影響です。

それらを踏まえると、換気の心配がない架台は管理が楽と言えるでしょう。

水槽台の重量が気になる場合や、水槽用クーラーを使用したいけれど排熱が心配な場合には架台を選定するのがおすすめです。


水槽台の使い方

水槽台は水槽だけでなく、水槽運用に必要な機材を配置します。

具体的にはどの様に配置すればよいのか、イラスト図で解説します。

水槽台内の機材の配置図例

淡水水槽の内部例
淡水水槽の内部例

淡水水槽では、主に外部フィルターや水槽用クーラー、水草水槽ならCO2添加装置やタイマーも収納されます。

配置場所によってホースの長さを調節し運用を行うことで、効率の良い水流を維持することができます。


オーバーフロー水槽の内部例
オーバーフロー水槽の内部例

海水水槽などでよく利用されるオーバーフロー水槽の場合は、水槽用クーラーなどの機材の他にろ過槽が配置されます。

使用する機材のサイズや水槽台の高さによって、ろ過槽のサイズを決定することになるため、配置決めは大切な作業です。

水槽台の設置事例

実際に設置するとどのようなイメージなのかを東京アクアガーデンがオーダーメイドで製作・販売、設置した水槽台の事例でご紹介します。

ツヤあり仕上げの木製水槽台

ツヤあり仕上げの木製水槽台

140cmと45cmの2台の水槽台を、ツヤありの木目パネルで仕上げています。

水槽台の仕様

  • パネル仕上げ(ツヤあり木目)
  • オーバーフロー用穴開け
  • 排気口×2
  • マグネット式扉 など

リビングに置かれている、他の家具との調和がとれたデザインです。


木製水槽台 中


水槽台内にはろ過槽やポンプ、水槽用クーラーを配置しています。


大型!アロワナ用鉄製水槽架台

大型!アロワナ用鉄製水槽架台

オーバーフロー用の大型鉄製架台です。

水槽台の仕様

  • オーバーフロー用穴開け
  • 錆止め塗装(黒)
  • ベタ脚

水槽台は重量を支えるために『ベタ脚』が基本です。

180cmと大型ですが、架台ですので内側に湿気がたまるトラブルが起きません。

ろ過槽や2台のポンプを安全に設置できます。


和やかな雰囲気の木製水槽台

和やかな雰囲気の木製水槽台

介護施設に設置している淡水魚水槽用の水槽台です。

内装のリフォームに伴い、暖かみのある木目パネル仕上げで新たに制作しました。

水槽台の仕様

  • パネル仕上げ(ナチュラルな木目)
  • 持ち手付き
  • 排気口

移動させやすいように、持ち手となる穴加工がされています。


大理石調!パネル仕上げの水槽台

大理石調!パネル仕上げの水槽台

大理石調にデザインされたパネルで仕上げた水槽台です。

このように、特殊なパネルを貼り付けることで、高級感を演出できます。

水槽台の仕様

  • パネル仕上げ(ツヤあり大理石調)
  • 排気口×2
  • オーバーフロー用穴開け

こちらも水槽用クーラー、ろ過槽、ポンプなどが収納されています。

そういった機材をスマートに隠し、室内に華やかさを添えるデザインです。


水槽台の購入方法

アクアリウムの人気上昇に伴い、大手通販サイトやアクアリウムショップの店舗など、水槽台を購入できる場所は一昔前よりも増えています。

ショップと通信販売、どちらが良い?

購入方法は、お好みで選んでしまって問題ありません。

ネットでの通信販売は、手軽に購入できること・多くの製品を簡単に見比べることができます。

複数のメーカー、オーダーメイド製作などの選択肢も増えるため、納得いくまで選べます。

配送料はかかりますが、大きく重量がある水槽台を運んでもらえることは大きな利点の一つです。


ショップは直接本物を見て選べます。

実際に設置した状態をイメージしながら購入できるので「実際に届いて、想像していたサイズと違った…」というトラブルを防げます。

水槽台を自ら運ぶ手間はかかりますが、購入してからすぐに設置できる点も良いです。

より理想に近い水槽台が手に入る方法を選びましょう。


中古水槽台のメリット・デメリット

中古水槽台は、こだわりの仕様を搭載した水槽台も安価で購入できるため、予算を抑えられる点が非常に魅力的です。


メリット:高級な水槽台も安く購入できる、予算を抑えられる

デメリット:探す手間がかかる、傷がついている場合がある、配送料が高め

その反面、組み立て済みであるため、配送料が高い場合があります。

それでも、本体料金を考えればリーズナブルなため、イメージに近い仕様があったら予算を考慮しつつ、購入の選択肢に加えるのがおすすめです。


まとめ

水槽台の基礎知識から、選び方のポイントなどをご紹介しました。

水槽は見た目以上に重たいものです。

特に、水を大量に入れるアクアリウムでは、しっかりと支えてくれる専用の水槽台が不可欠です。

地震の多い日本では、十分な耐荷重のある水槽台の使用をおすすめしています。

水槽にぴったりの水槽台を選び、安全にアクアリウムを楽しんでいきましょう。

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メールフォームは24時間365日送信可能です。

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