一般的な住宅に設置できる最大サイズである180cm水槽は、アロワナ飼育においてもハイエンドに近い飼育環境です。
水槽の広さ的に流通しているほとんどの種類のアロワナの終生飼育が可能で、「できるだけ大きな水槽でゆったりと飼育したい」というニーズをかなえることができます。
水量にも余裕があるので水が汚れづらく、メンテナンスや水質管理もやりやすいです。
また、アロワナの種類によっては他の肉食魚やアロワナ同士での混泳もできるので、まるで水族館のような迫力あるアクアリウムを楽しめるでしょう。
このコラムでは、180cm水槽でアロワナを飼育するメリット・デメリットから、飼育のポイントや飼育可能な品種までを解説します。
180cm水槽はアロワナ飼育でも最大級のサイズ
180cm水槽は個人宅に設置できる最大級で、もちろん大型肉食魚であるアロワナの飼育にも向いています。
ここでは、180cm水槽でアロワナを飼育するメリットとデメリットを解説します。
180cm水槽でアロワナ飼育をするメリット

180cm水槽でアロワナを飼育する大きなメリットは次の3つです。
- 十分な水量を確保できる
- 水槽の端でしっかりターンができる広さがある
- ほとんどの品種の終生飼育が可能
肉食魚であるアロワナの飼育では、水の汚れが問題になりやすいです。
その点、180cm水槽ならば水槽部分だけでも約580L、オーバーフロー式で運用した場合はさらにろ過槽分の水量を確保できるので、急激な水質の悪化が起こりにくく、メンテナンスのペースも少なくてすみます。
また、身体が大きなアロワナが十分に遊泳できる広さがあるのもメリットで、比較的小型のアジアアロワナから大型のシルバーアロワナやスポテッドバラムンディまで、流通するほとんどのアロワナの終生飼育が可能。鱗が硬い種類でもターンに困るようなことはないでしょう。
180cm水槽のデメリット

W180×D60×H60cmにも及ぶ180cm水槽を自宅に置こうとすると、まず床の耐荷重と設置スペースが問題に上がります。
建築基準法では、一般的な住宅の床の耐荷重は180kg/平方メートル以上と定められていますが、水を張った180cm水槽の重さは約700kgにもなるため、そのままではとても耐えられません。ガレージのような頑丈な作りの部屋を用意する、床に補強を施すなどの対策が必須です。
そもそもですが、横幅180cmの水槽を置くスペースを用意するのも、なかなか難しいでしょう。
また、意外とネックになるのが搬入で、水槽や水槽台を部屋まで運べるのか、扉や廊下など通れないような狭い場所は無いかを確認しておくことも大切です。
アクアガーデングループでは水槽の搬入設置から、配管作業、水回しまで、水槽とは別料金になりますが承っておりますので、お気軽にお問い合わせください。
180cmでのアロワナ飼育ポイント

180cm水槽は大型水槽ならではのメリットも多いですが、物理的に大きいためメンテナンスなどに労力がかかりがちです。
ここでは、水換えと掃除が楽になるポイントやメンテナンスがしやすい水槽台の高さなどを解説します。
水量は最大級!水換えと掃除のポイント

約580Lもの水量がある180cm水槽の水換えや掃除はかなり大変ですので、道具を使って手間を削減しましょう。
大型水槽のメンテナンスで用意しておくと便利なのが、以下の5つのアイテムです。
- 魚網
- 電動ポンプ
- ポリタンク
- 脚立
- マジックハンド
水換えの時は、まずフンなどの大きな汚れを魚網ですくい取ります。排水は電動ポンプを使用して一気に水を抜きましょう。
この間にポリタンクなどの大容量の容器に、新しい飼育水を用意しておきます。
水槽の中を掃除する際は、脚立やマジックハンドを使うと底までしっかり掃除ができておすすめです。
汚れを落としたら、再び電動ポンプを使って新しい飼育水を注水し、水換えは完了となります。
また、180cm水槽ならば、水槽内のゴミや汚れを集めてくれる『フィッシュレット』の設置も効果的です。メンテナンスの頻度を下げたいときなどに活用してみてください。
水槽台は高さ80cmがおすすめ

180cm水槽用の水槽台は市販では流通しておらず、基本的にすべて特注品です。
水槽台の大きさを決める際、東京アクアガーデンでは高さは80cm以上をおすすめしています。
その理由としては、ろ過槽を最大限のサイズにできること、またキャビネット内に余裕を持たせることで機材からの排熱や湿気をしっかり逃がすことができるからです。

ちなみに、特注水槽台ではインテリア性の高い化粧板仕上げや、実用的で武骨な雰囲気がアロワナ水槽に良く合う鉄製架台など、デザインも指定することができますので、お好みのものを作れるというメリットもあります。
ろ過は上部式かオーバーフロー式がベスト
180cmのアロワナ水槽のろ過装置はろ過能力や酸素供給力の高さから、オーバーフロー式ろ過か、上部フィルターが推奨されています。
- オーバーフロー式:ろ過能力★★★。大きなろ過槽を有するため水量を確保できる。ろ材を多く入れられるのでろ過能力が高い。
- 上部式フィルター:ろ過能力★★☆。ろ過槽が上部にあるのでメンテナンスしやすい。ろ材の量はオーバーフロー式より少なめ。
より高いろ過能力をお求めの場合は、オーバーフロー式が向いています。一方上部フィルターはろ材の交換や洗浄がしやすく、メンテナンスがしやすいのが魅力です。
東京アクアガーデンでは180cm水槽の上部フィルターの製作も可能です。ご入用の際はぜひお問い合わせください。
餌は複数の種類をローテーションしよう

水量豊富な180cm水槽なら、昆虫などの活餌を与えても水が汚れにくいです。
アロワナは同じ餌を食べ続けると飽きて拒食になることがあるので、比較的自由に複数の餌をローテーションで与えることができるのは大きなメリット。
金魚やピンクマウス、人工飼料や昆虫などバラエティ豊かな給餌で、アロワナの食欲を維持できます。
180cm水槽で終生飼育できるアロワナ
最後に180cm水槽で終生飼育できるアロワナをご紹介します。
流通しているアロワナの中では最大級のシルバーアロワナやスポテッドバラムンディも飼育可能なので、ぜひお好みの品種を見つけてみてください。
シルバーアロワナ

飼育下でも体長90cm程度まで成長するシルバーアロワナを飼育するには、180cm水槽が最適です。
体長の約倍ほどのサイズなので十分に遊泳することができますし、ターンも問題なく行えるでしょう。
ブラックアロワナ

体が柔らかいブラックアロワナは150cm水槽でも飼育が可能ですが、余裕を持って育成したいときは180cm水槽がおすすめです。
シルバーアロワナよりは小柄とはいえ体長約70cm以上になるため、水槽サイズに余裕があった方がストレスなく管理できます。
アジアアロワナ

写真協力:アロワナ専門店AROMANIA
アジアアロワナは比較的混泳がしやすい性質があるため、180cm水槽ならばポリプテルスや淡水エイなどの肉食魚との混泳水槽を作ることができます。また、アジアアロワナ同士でも4匹以上ならば混泳が可能です。
ただし、複数匹飼育する際は成長後のサイズを見極めて、将来過密飼育にならないよう計算をしながら匹数を決めることが大切です。
ノーザンバラムンディ

アジアアロワナと似た雰囲気を持つノーザンバラムンディも、180cm水槽ならばのびのびと飼育ができます。
体長は60cm程ですが気が強く体がかなり硬いので、広い水槽で十分に遊泳させてあげることで長生きしやすくなるでしょう。
スポテッドバラムンディ

シルバーアロワナ同様に90cm程度まで育つ大型種なので、180cm水槽以上がベストです。
また水質に敏感な個体が多いので、適切な環境を維持する意味でも180cm水槽が最適でしょう。
まとめ:アロワナを180cm水槽で飼育するポイント!最大級の水槽を設置するには

写真協力:アロワナ専門店AROMANIA
180cm水槽は、かなり大きく存在感があるためどこにでも設置できるものではありません。
しかし、圧倒的な水量から大型のアロワナの仲間もゆったりと飼育できるなど、機能面で大きなメリットがあります。
特に大型種のシルバーアロワナやスポテッドバラムンディを飼育するには、スタンダードなサイズと言えるでしょう。
設置場所を確保するのがなかなかに大変ですが、アロワナ飼育の一つの目安になるのがこの180cm水槽です。
飼育するアロワナの最大体長や匹数などから、最適な水槽サイズを選びましょう。
東京アクアガーデンオンラインショップでは、アロワナ飼育に最適な水槽や水槽台、ろ過槽、ろ材に至るまでをセットにした『アロワナ飼育セット』を販売しています。
アロワナにとって住みやすい環境づくりをテーマに水槽設計を行っておりますので、ご入用の際には、お気軽にお問い合わせください。
水槽のサイズ(横幅、奥行き、高さ)や仕様(加工)を自由にご指定いただけるセットをご希望の場合は、こちらからお問い合わせください。2mを超える大型水槽も製作可能です。
アロワナ水槽の選び方については、下記のコラムでも解説しています。併せてご覧いただけますと幸いです。
また、このコラムの写真は一部、アロワナ専門店『AROMANIA』様からご提供いただいています。
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