古代魚のなかでも特に人気のアロワナ。
独特の性質を持つアロワナを安全に飼育するためには、設備にもちょっとした工夫が必要です。 例えば、水槽の中を回遊するように大きくゆったりと泳ぐアロワナ水槽では、横幅だけでなく奥行きのサイズを十分に確保することがポイントになります。
水槽の横幅だけでなく奥行きのサイズを十分に確保するのも、大切な飼育ポイントになります。
他にも、水を汚しやすいアロワナ飼育では、オーバーフロー式ろ過を採用することが多い・アロワナ特有の症状とも言える『目垂れ』を防ぐために水槽の背面や底面を黒色に仕上げる、などいろいろな飼育ポイントがあります。
このコラムでは、アロワナの美しさを保ちつつ安全に飼育するために必要な水槽サイズや、設備について解説をしていきます。
飼育を検討中の方はぜひお役立てください。
- アロワナ水槽選びのポイントを動画でチェック
- アロワナ水槽の選び方
- 奥行60cm以上のアクリル水槽が良い理由
- アロワナの種類ごとのおすすめ水槽サイズ
- アロワナ飼育に必要な設計・設備
- アロワナ水槽の購入方法
- まとめ:アロワナ水槽の選び方!飼育に必要なサイズ・設計と水槽の購入方法
アロワナ水槽選びのポイントを動画でチェック
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アロワナ水槽の選び方
まずは、アロワナを美しく安全に飼育するために必要な水槽の選び方についてご説明いたします。
アロワナ水槽は幅だけでなく奥行きにも余裕をもたせる必要があり、60cm以上の奥行きがある水槽が良いとされています。
また、アロワナの種類によってもおすすめの水槽サイズが異なってきますので注意をしましょう。
ここではアロワナ水槽の奥行きが60cm以上あると良いとされる理由や、アロワナの種類ごとにおすすめの水槽サイズについてご紹介をしていきます。
奥行60cm以上のアクリル水槽が良い理由

アロワナ水槽は奥行き60cm以上のアクリル水槽が推奨されている理由について解説していきます。
まず、アクリル製水槽が採用されている理由には耐荷重の他に、ガラスよりも加工しやすく破損しにくいという特徴が挙げられます。
肉食性のアロワナは水を汚しやすくフィルターには高いろ過能力が求められるため、ほとんどのアロワナ水槽はオーバーフロー式で製造されています。
また、アロワナが水槽へ衝突した際、ガラス製の水槽だと衝撃でひび割れ破損する可能性が高くなってしまいます。 設置場所の耐荷重も考慮し、アロワナを飼うような大型水槽は軽量で割れにくいアクリル製で制作するのが主流です。
また、奥行60cm以上の広さが求められるのは、アロワナの体格と習性が大きくかかわります。
アロワナは魚体がかなり大きく、種類によっては最大体長が60cmを超えることもしばしば。
さらにアロワナは回遊するため、水槽の奥行きが60cm以上無いと壁面に衝突してしまう確率が高く、ヒゲが折れたり鱗が擦れるなどのトラブルを起こしてしまう可能性があるのです。
回遊時の衝突を防ぐためにも、アロワナ水槽の奥行きは60cm以上を確保することが推奨されています。
アロワナの種類ごとのおすすめ水槽サイズ
続いてはアロワナの種類ごとにおすすめの水槽サイズについてご紹介をしていきます。
アロワナは種類によって体長や体の柔らかさに違いがあるため、種類に合ったサイズの水槽を用意するのがおすすめです。
- アジアアロワナ
- ブラックアロワナ
- シルバーアロワナ
今回はこれらのアロワナにおすすめの水槽サイズについて解説しますので、飼育する予定のアロワナに必要な水槽サイズをしっかりと確認しておきましょう。
もしくは用意できる水槽サイズに合わせて、飼育するアロワナを選択してみるのもおすすめです。
アジアアロワナの場合

まずはアジアアロワナについて。
そのため、幅120×奥行き60×高さ60cmほどの水槽を用意しましょう。 奥行きに関しては絶対に60cm以上を確保しておきたいところです。
ノーザンバラムンディを飼育する際にも、奥行きは60cm以上を確保したものを用意するのがおすすめです。
ブラックアロワナの場合

続いてはブラックアロワナについて。
最大体長約70cmほどにまで成長するブラックアロワナですが体が柔らかめなので、サイズ的には幅120cm程度の水槽でも飼育は可能と言えます。
しかし、水量を確保するならば、幅150×奥行き60×高さ60cm程度の水槽を用意するのが望ましいです。
飼育環境や与えている餌の量にもよるのですが、比較的成長が早く、生後3年で最大サイズになります。
なるべく余裕のあるサイズの水槽を用意しておきましょう。
シルバーアロワナの場合

続いてはシルバーアロワナについて。
日本に多く輸入されているため入手しやすく、稚魚であれば安価で購入できるシルバーアロワナはアロワナブームの火付け役とも言える魚種です。
水槽は最低でも、幅180cmほどのものを用意しましょう。
ただし、かなりの大食漢でフンの量も多く水を汚しやすいので、可能な限り設置できる最大サイズの水槽を用意しましょう。
また、大型水槽の場合は設置するエアレーションの数を増やしてやると、酸素不足が解消されると同時に、アロワナ水槽にありがちな油膜の防止にもつながります。
エアレーションにより新陳代謝が活性化すると成長も促進されるため、アロワナをできるだけ大きく成長させたい場合はぜひお試しください。
アロワナ飼育に必要な設計・設備

アロワナ水槽の選び方についてご理解いただけたところで、続いてはアロワナの飼育に必要な水槽設計や設備についてご紹介をしていきます。
- アロワナ水槽で主流のオーバーフロー式ろ過について
- おすすめの水槽台の種類
- アロワナ水槽の背面や底面に黒色が採用される理由
- フタのボルト止め加工
- アロワナの体色を美しく見せる照明
- 水槽用ヒーターの選び方
以上の点について解説していきますので、しっかりと確認しておきましょう。
オーバーフロー式ろ過が主流
アロワナはたくさんの生餌を食べる大型魚です。
上手に餌付けができて人工飼料だけで終生飼育したとしてもフンが多く水を汚しやすいので、ろ過能力は最大級のものを使用します。
主流なのはオーバーフロー式ろ過です。
オーバーフロー式ろ過を選択する場合、ろ過槽はできる限り大型のものにしましょう。他の機材と干渉しない程度に、水槽台に入る最大サイズに設計するのがおすすめです。
また、アロワナ水槽のろ過方式でオーバーフロー式の次におすすめなのが、上部式ろ過です。
上部式はオーバーフロー式と比較すると、ろ材の容量が小さいなどのデメリットがあるのですが、メンテナンスがしやすく水漏れの心配が少ないなどの優れたメリットがあります。
コーナー加工と三重管、それぞれのメリット

アロワナ水槽のろ過方式をオーバーフローにした場合、水槽とろ過槽をつなぐ水の通り道となるフロー管の形状を、2種類から選択することができます。
ひとつは『コーナー加工』と呼ばれる水槽壁面に密着したフロー管です。
価格が安く費用を抑えられ、回遊の邪魔になりにくく衝突のリスクを軽減できるという利点もあります。
詳しくは後述しますが、アロワナ水槽は背面や底面を黒色にすることが多いため、黒色のパーツで作られることの多いコーナー加工のフロー管は目立ちにくくておすすめです。
もうひとつ主流なフロー管は、『三重加工(三重管)』と呼ばれています。
三重管は文字通り3つの筒が重なった構造をしており、全ての筒をクリアー仕様にすればスタイリッシュに見せることが可能です。
管を外しやすくメンテナンスがしやすいという点も、三重管のメリットと言えるでしょう。
ただしコーナー加工と比較すると数千円は値上がりしてしまうため、費用がかさみやすいという点がデメリットとして挙げられます。
> アロワナ飼育のろ過槽に最適な仕様とは!3層式以上がおすすめな理由
> オーバーフロー水槽は三重管とコーナーのどちらが良いの?ピストルも解説【外部コラム】
架台とパネル仕上げ水槽台、どちらが良い?

続いてはアロワナ水槽を乗せる水槽台について。
水槽台の選択肢としては、『架台』と『パネル仕上げ』の2種類が挙げられます。
架台とは金属製や木製の角柱を使用した、いわゆるフレームだけで作られた水槽台を指します。
比較的安価で購入できますし、間口が広いのでメンテナンスしやすく、通気性も良いため湿気がこもりにくいのが特徴です。
ただしオーバーフロー水槽の水槽台として架台を選択すると、落水音が響きやすく、ろ過槽が丸見えのため、インテリア性に欠けるといったデメリットがあります。
パネル仕上げとは、金属製の架台をメラミン板などで仕上げた木製パネルで覆った水槽台を指します。
パネル仕上げの水槽台は防音性に優れており、ろ過槽の露出も防ぐことができるため、オーバーフロー水槽用の水槽台としてはかなりおすすめです。
インテリア性を追求したい場合は、パネル仕上げの水槽台を選択しましょう。
アロワナ水槽は黒色や青色が多い

アロワナ水槽は黒色や青色などの色板と透明板を組み合わせて作られることが多いのですが、これにはアロワナ特有の症状とも言える『目垂れ』を防ぐためという理由があります。
目垂れとはアロワナの眼球のうちどちらかひとつ(もしくは両方とも)が飛び出し、下を向いたままになってしまう状態のことを指します。
アロワナは視界が安定しないと目垂れを起こすことがあるのですが、水槽の底面を黒色にすると下部に視線を向けることが少なくなるため、目垂れを予防することができるのです。
また、背面を色板にするとアロワナの体色やシルエットを際立たせることができるため、見栄えが良くなり、鑑賞性が上がるといった効果にも期待ができます。
アロワナ用の大型水槽に個人でバックスクリーンを貼るのはかなりの手間になりますので、背面や底面に色を付けたい場合は、アクリル製の色板で制作できるオーダーメイド水槽が人気です。
> オーダーメイド水槽って高いの?値段が決まる条件・発注テクニックをご紹介【外部コラム】
フタは必ずボルト止めとエサ穴加工をしよう

アロワナは意外にも臆病な一面があり、水槽の反射や水槽内・外のものに驚いて飛び出してしまうことがあります。
飛び出しによる怪我や、命を落とすといった事故を防ぐためにも、アロワナ水槽のフタには必ずボルト止め加工を施しましょう。
ただし、フタにボルト止め加工をすると餌を与えにくくなるため、一緒にエサ穴加工も施しておくのがおすすめです。
ボルト止め加工やエサ穴加工については以下の記事で詳しく解説していますので、ご覧になってみてください。
アロワナ水槽の照明について
アロワナの鑑賞性を高めるアイテムとしてもっとも重要なのが、アロワナを照らすための照明です。
アロワナ水槽に使用する照明には、主に2つの種類があります。
ひとつは熱帯魚飼育者に馴染み深い『上部照明』、もうひとつはアロワナ飼育者には定番の『水中照明』です。
以下からはアロワナに向いた照明の色や、水中照明についてご紹介していきますので、参考にしてみてください。
照明は赤と白が良い理由
アロワナ水槽には赤と白の照明が良い言われることがありますが、これはアロワナの体色が関係しています。
アロワナの中でも特に人気が高いアジアアロワナの体色は主に赤と金色の2色で構成されています。
そして、水中で赤と金色をより美しく見せることができるのが、赤色の照明と青みがかった白色の照明です。
赤の体色は赤色の照明、金の体色は白色の照明により引き立つので、アロワナ用の照明には赤と白が良い言われるようになりました。
しかし、これはあくまでアジアアロワナについての話であり、体色が銀色に近いシルバーアロワナやブラックアロワナの場合は、白一色のほうが体色が際立つ場合もあります。
「赤と白が良い」というのはあくまでも参考程度に捉えて、実際は飼育するアロワナの体色に合わせたものを選びましょう。
> アロワナ用照明の選び方とおすすめ6選!体色別の使い分けを解説します!【外部コラム】
水中照明で観賞性を上げる

アロワナ水槽の照明として絶対に欠かすことができないのが、水槽内から光を照らす水中照明です。
また、LEDは蛍光灯とは異なりスリムで、アロワナの回遊の邪魔にもなりません。
今まで水中蛍光灯の厚ぼったさや存在感を敬遠されていた方は、ぜひ水中LED照明を試してみてはいかがでしょうか。
水槽用ヒーターは水量に合わせて選ぶ
水温が下がると活性が下がり、病気をしやすくなったり餌食いが悪くなる場合がありますので、アロワナの健康を損なわないためにも、保温器具は必ず設置しましょう。
水槽用ヒーターは基本的に水槽の総水量に合ったものを選定するのですが、アロワナを飼育するような大型水槽の場合、水槽用ヒーターに近い場所と遠い場所とでは水温にムラが出やすくなってしまいます。
水槽内の水温差を極力減らすためのポイントは下記の通りです。
- オーバーフロー式の場合、水槽用ヒーターはろ過槽に設置する
- 上部フィルターを使用する場合は、水槽内の2箇所以上に分けて設置をする
- 水槽用ヒーターは複数本使用する
オーバーフロー式の場合はろ過槽内に、水槽用ヒーターを設置します。
それにより、効率的に水温を保温できます。
上部フィルターなど、ろ過槽部分に水槽用ヒーターを仕込めないろ過方式せ飼育する場合は、水槽用ヒーターを2箇所以上に分けて設置をしましょう。1500Wの水槽用ヒーターが適合する場合は、500Wのヒーターを3箇所に設置したり、1000Wと500Wのヒーターを離れた場所に設置するようなイメージです。
また、複数のヒーターを設置しておくと、万が一片方のヒーターが故障しても水温の急変を防ぐことがでるというメリットがあります。
アロワナ水槽の購入方法

最後に、アロワナ水槽を購入する方法についてご紹介していきます。
アロワナ水槽を入手する方法
- オーダーメイドで製作する
- アロワナ専門店で購入する
- 中古で購入する
これらの購入方法が挙げられます。
それぞれの方法にメリットがありますので、以下から詳しく解説していきます。
オーダーメイドで製作する
アロワナ水槽を購入する方法としてまず挙げられるのが、オーダーメイドで制作するという方法です。
市販されている水槽は幅120cm程度のものまでしか取り扱いが無いため、120cmを超える大型水槽の場合は、オーダーメイドで制作することが多くなります。
東京アクアガーデンでは、アロワナの飼育に適した水槽の設計や制作を承っております。 アロワナの飼育を検討中の方や、今ある水槽設備をリニューアルしたいと考えている方は、ぜひお気軽にご相談ください。
以下のページでは、アロワナ飼育専用の水槽・ろ過槽・機材・専用フタ・水槽台をまとめた水槽セットもご案内しております。
アロワナ専門店やアクアリウムショップで購入する
続いてご紹介するのは、アロワナ専門店など実店舗で水槽を購入するという方法です。
専門店であれば必ず大型水槽の取り扱いがありますし、何より飼育するアロワナと一緒に水槽を選ぶことができます。
スタッフの意見を直接聞きながら設備を揃えることができるという点も、メリットと言えるでしょう。
「実物を見て決めたい」と考えている方は、アロワナ専門店やアロワナを取り扱っているアクアリウムショップへ足を運んでみるのがおすすめです。
中古で購入する

最後にご紹介するのは、中古で購入するという方法。
費用がかさむイメージの強い大型水槽は、中古であれば格安で購入することができます。
ただしポンプなどの機材やろ過槽、水槽台などは個別に購入しなければならない場合が多いので、どのような設備を揃える必要があるのか事前に確認しておきましょう。
また、中古水槽は傷が付いている場合が多く、購入をためらうことも少なくないと思いますが、実はアクリル水槽であれば液体コンパウンドなどで、傷を目立たなくすることができます。
水槽の傷を目立たなくする方法については以下のコラムで解説していますので、ぜひお役立てください。
まとめ:アロワナ水槽の選び方!飼育に必要なサイズ・設計と水槽の購入方法

今回はアロワナ水槽の選び方について、飼育に必要なサイズや設計と、水槽の購入方法を解説してきました。
アロワナは回遊するので、水槽の奥行きは60cm以上のものを用意するのが理想的です。
また、フンが多く水を汚しやすい魚なので、なるべくろ過能力の高いオーバーフロー式ろ過を選択しましょう。
アロワナ特有の症状とも言える目垂れを防ぎ、鑑賞性を高めるためには、水槽の背面や底面を黒色にするのがおすすめです。
体色をより美しく照らすために、上部照明や水中照明も設置しましょう。
アロワナ水槽を購入する場合、もっともおすすめなのはオーダーメイドです。
東京アクアガーデンではアロワナに適した水槽セットの設計・制作を承っておりますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。
アロワナ飼育をはじめたい、アロワナ水槽の設備を整えたい場合などは、ぜひ、お気軽にご相談ください。
水槽のサイズ(横幅、奥行き、高さ)や仕様(加工)を自由にご指定いただけるセットをご希望の場合は、こちらからお問い合わせください。2mを超える大型水槽も製作可能です。
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